オリックス生命の2023年度決算。

5月30日、オリックス生命保険はHPにて、2023年度決算を発表*しました。

*詳しくはこちらをどうぞ。
5/30・ニュースリリース 2023年度決算(PDF)

【管理人の感想】
1.保有契約は減少

個人保険の保有契約件数・契約高・年換算保険料は、前年度末比98.5%、99.9%、101.3%と件数と契約高が減少していました。

個人年金保険の保有契約件数・契約高・年換算保険料は、前年度末比55.7%、86.8%、68.6%といずれも減少が続いていました。これは、同社が既に個人年金保険の新契約を停止しているほか、日本国内での事業から完全に撤退した、ハートフォード生命保険の既契約を引き継いで管理しているのみなので、今後も減少が継続するものと思われます。

また、医療保障・生前給付保障等の年換算保険料は、前年度末比99.6%とこちらも減少していました。

2.新契約件数が落ち込む
個人保険の新契約件数・契約高・年換算保険料は、前年度比72.4%、112.2%、95.2%と特に件数の落ち込みが目立ちました。ドル建終身保険及び円建終身保険の料率改定が行われて、支払保険料の負担が改定前に比べて軽減したことや、解約返戻率が上昇したことで契約高を押し上げたようです。

また、医療保障・生前給付保障等の新契約年換算保険料は、前年度比78.8%と二桁の落ち込みでした。医療保険とがん保険の新契約が落ち込んでいることが窺えます。

【主要業績の内容】
以下、オリックス生命の主要業績の内容です(上記ニュースリリースより抜粋・転載)。

〇保有契約
1)件数

・個人保険…481万9000件 前年度末比98.5%

・個人年金保険…5万2000件 前年度末比55.7%

2)契約高
・個人保険…14兆984億円 前年同期比99.9%

・個人年金保険…2337億円 前年度末比86.8%

・団体保険…8200億円 前年度末比102.7%

〇新契約
1)件数

・個人保険…20万件 前年度比72.4%

2)契約高
・個人保険…8960億円 前年度比112.2%

〇年換算保険料
1)保有契約

・個人保険…3423億円 前年度末比101.3%

・個人年金保険…281億円 前年度末比68.6%

・個人保険+個人年金保険…3704億円 前年度末比97.8%

 うち医療保障・生前給付保障等…2126億円 前年度末比99.6%

2)新契約
・個人保険…252億円 前年度比95.2%

・個人保険+個人年金保険…252億円 前年度比95.2%%

 うち医療保障・生前給付保障等…121億円 前年度比78.8%

〇保険料等収入、保険金等支払金、経常利益、当期純利益 ( )内は前年度実績。▲はマイナス
・保険料等収入…4620億円 前年度比101.9%

・保険金等支払金…2466億円 前年度比85.8%

・経常利益…▲31億円 (▲94億円)

・当期純利益…▲31億円 (▲89億円)

〇基礎利益、ソルベンシー・マージン比率 ( )内は前年度実績および数値。▲はマイナス
・基礎利益…205億円 (▲69億円)

・ソルベンシー・マージン比率…987.3% (1004.9%)

以上です。

↑天狗蝶の日向ぼっこ(4月撮影)。

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