アフラック生命の2023年度決算。

5月23日、アフラック生命保険はHPにて、2023年度決算(案)を発表*しました。

*詳しくはこちらをどうぞ。
5/23・ニュースリリース 2023年度決算報告(案)(PDF)

【管理人の感想】
1.保有契約件数の減少が続く

がん保険、医療保険の2大看板商品の保有契約件数は、がん保険が前年度末比97.5%、医療保険が前年度末比97.9%と減少が続きました。

個人保険全体の保有契約件数も前年度末比97.7%と減少でした。

また、医療保障・生前給付保障等の保有契約年換算保険料も前年度末比98%と減少が続きました。

一度は保有契約件数が増加に転じたものの、ここ数年は再び減少が続いていますね。

2.新契約も減少
がん保険、医療保険の2大看板商品の新契約件数は、がん保険が前年度比96%、医療保険が前年度比96.3%と減少していました。

個人保険全体の新契約件数も、前年度比93.6%と減少していました。

一方、個人保険全体の新契約年換算保険料は、前年度比108.6%と増加しており、医療保障・生前給付保障等の新契約年換算保険料も109.4%と増加していました。

医療保障・生前給付保障等の新契約年換算保険料が増加した要因は添付資料を読んでもわかりませんでした。ひょっとしたら、がん保険や医療保険の1契約あたりの保険料が増加したことが要因かもしれません。

【主要業績の内容】
以下、アフラックの主要業績の内容です(上記ニュースリリースより抜粋・転載)。

〇保有契約件数
・個人保険…2236万3000件 前年度末比97.6%

・個人年金保険…32万9000件 前年度末比100.7%

・個人保険+個人年金保険…2269万3000件 前年度末比97.7%

 うちがん保険…1433万1000件 前年度末比97.5%

 うち医療保険…552万9000件 前年度末比97.9%

〇新契約件数
・個人保険+個人年金保険…77万7000件 前年度比93.6%

 うちがん保険…52万9000件 前年度比96%

 うち医療保険…17万1000件 前年度比96.3%

〇年換算保険料
1)保有契約

・個人保険…1兆2104億円 前年度末比97.7%

・個人年金保険…993億円 前年度末比106%

・個人保険+個人年金保険…1兆3098億円 前年度末比98.3%

 うち医療保障・生前給付保障等…9867億円 前年度末比98%

2)新契約
・個人保険…546億円 前年度比108.6%

・個人保険+個人年金保険…546億円 前年度比108.6%

 うち医療保障・生前給付保障等…490億円 前年度比109.4%

〇保険料等収入、保険金等支払金、経常利益、当期純利益
・保険料等収入…1兆2950億円 前年度比100.1%

・保険金等支払金…1兆1718億円 前年度比102.2%

・経常利益…6020億円 前年度比120.9%

・当期純利益…4259億円 前年度比120.1%

〇基礎利益
・基礎利益…4534億円 前年度比120.6%

〇三利源 ( )内は前年度実績
・危険差益…1975億円 (1685億円)

・費差損益…866億円 (814億円)

・利差損益…1692億円 (1259億円)

〇ソルベンシー・マージン比率 ( )内は前年度数値
・ソルベンシー・マージン比率…1135.6% (889.1%)

以上です。

↑ハナダイコンにやってきたナミアゲハ春型の♀(4月撮影)。

ソニー生命の2023年度決算。

5月21日、ソニー生命保険はHPにて、2023年度決算を発表*しました。

*詳しくはこちらをどうぞ。
5/21・ニュースリリース 2023年度決算(案)のお知らせ(PDF)

【管理人の感想】
1.保有契約は堅調に増加

個人保険の保有契約件数・契約高・年換算保険料は、前年度末比97.4%、105.1%、102.1%と件数こそ減少が続いたものの、契約高と年換算保険料は堅調に増加していました。

また、個人年金保険の保有契約件数・契約高・年換算保険料は、前年度末比128.4%、140.6%、135.2%といずれも二桁の増加でした。

医療保障・生前給付保障等の保有契約年換算保険料は、前年度末比98.9%と減少していました。2023年1月をもって、ソニー生命保険は自社の医療保険の取り扱いを終了しており、今後も第三分野の保有契約年換算保険料は減少していくものと思われます。

2.新契約は個人年金保険が好調
個人保険の新契約件数・契約高・年換算保険料は、前年度比86.1%、113%、102.1%と件数が二桁の落ち込みであったものの、契約高と年換算保険料は増加していました。

また、個人年金保険の新契約件数・契約高・年換算保険料は、前年度比128.4%、140.6%、135.2%と二桁の増加でした。今年度も個人年金保険が好調だったことがわかります。

一方、医療保障・生前給付保障等の新契約年換算保険料は、前年度比77.4%と二桁の落ち込みでした。自社の医療保険の取り扱いを停止しているので、第三分野の新契約年換算保険料が増加に転じる可能性は低いと思います。

【主要業績の内容】
以下、ソニー生命の主要業績の内容です(上記ニュースリリースより抜粋・転載)。

〇保有契約
1)件数

・個人保険…757万3000件 前年度末比97.4%

・個人年金保険…149万2000件 前年度末比131.2%

・個人保険+個人年金保険…906万6000件 前年度末比101.8%

2)契約高
・個人保険…56兆6905億円 前年度末比105.1%

・個人年金保険…9兆8956億円 前年度末比138.2%

・個人保険+個人年金保険…66兆5861億円 前年度末比109%

・団体保険…1兆2970億円 前年度末比92%

・団体年金保険…35億円 前年度末比81.5%

〇新契約
1)件数

・個人保険…31万7000件 前年度比86.1%

・個人年金保険…40万2000件 前年度比128.4%

・個人保険+個人年金保険…72万件 前年度比105.5%

2)契約高
・個人保険…7兆855億円 前年度比113%

・個人年金保険…2兆9708億円 前年度比140.6%

・個人保険+個人年金保険…10兆564億円 前年度比120%

・団体保険…79億円 前年度比98.7%

〇年換算保険料
1)保有契約

・個人保険…9274億円 前年度末比102.1%

・個人年金保険…2790億円 前年度末比135.2%

・個人保険+個人年金保険…1兆2065億円 前年度末比108.3%

 うち医療保障・生前給付保障等…2133億円 前年度末比98.9%

2)新契約
・個人保険…789億円 前年度比110.7%

・個人年金保険…816億円 前年度比142.6%

・個人保険+個人年金保険…1605億円 前年度比124.9%

 うち医療保障・生前給付保障等…89億円 前年度比77.4%

〇保険料等収入、保険金等支払金、経常利益、当期純利益
・保険料等収入…1兆7439億円 前年度比118.3%

・保険金等支払金…1兆546億円 前年度比115.7%

・経常利益…261億円 前年度比27.4%

・当期純利益…135億円 前年度比13.5%

〇基礎利益、ソルベンシー・マージン比率 ( )内は前年度数値
・基礎利益…1859億円 前年度比155.4%

・ソルベンシーマージン比率…1887.6% (2046.1%)

以上です。

↑4月に撮影した春限定の蝶ツマキチョウ♂。

アフラック生命が新しい保険商品を発表。

5月17日、アフラック生命保険はHPにて新しい保険商品を発表*しました。

*詳しくはこちらをどうぞ。
5/17・ニュースリリース「見通しのきかない未来に、堅実で柔軟な安心を。<資産形成と保障のハイブリッドツミタス>の発売について」(PDF)

【管理人の感想】
ニュースリリースのタイトルを見て「おっ!!ついにアフラックも変額保険商品を解禁か?」と思いPDFファイルに目を通しました。

ニュースリリースの資料を見た限りですが、

<販売停止となっている個人年金保険の後継商品としての機能に、終身保険WAYSの保障移行機能を組み合わせたもの>

という印象です。新商品としての特徴は「健康状態の告知と職業の告知が不要」というところでしょうか。

【公式コメントの内容】
以下、アフラック生命の公式コメントの内容です(上記ニュースリリースより抜粋・転載)。

-見通しのきかない未来に、堅実で柔軟な安心を。-

<資産形成と保障のハイブリッドツミタス>の発売について

 アフラック生命保険株式会社(代表取締役社長:古出眞敏)は、老後に備える資産形成ニーズと、介護等老後の保障ニーズの、両方を満たす新商品<資産形成と保障のハイブリッドツミタス>(以下、ツミタス)を6月2日に発売します。

 少子高齢化、人口減少、平均寿命の延伸による人生100年時代の到来等、社会構造が大きく変化する中、国民の資産形成を後押しする日本政府の取り組みもあり、老後に備える資産形成や介護等老後の保障に対する関心やニーズが急速に高まっています。

 ツミタスは、契約時に将来受け取ることができる解約返戻金が確定するため、老後の備えとして安定的な資産形成を希望されるお客様のニーズにお応えすることができます。また、将来の保障選択機能を充実させる事で、老後の介護や病気をはじめとする様々な保障ニーズにお応えすることができます。さらに、より多くのお客様にご加入いただけるよう、契約時の健康状態及び職業に関する告知を不要としました。

 ツミタスにより、見通しのきかない未来に対するお客様の不安に、堅実で柔軟な安心をお届けします。

 当社は、今年11月に日本における創業50周年を迎えます。この大きな節目に向けて策定した「Aflac VISION2024」において「生きる」を創るリーディングカンパニーへの飛躍を掲げています。当社は、これからも独自の資源と専門性を生かして当社が向き合うべき社会的課題を解決し、社会と共有できる新たな価値を創造することでステークホルダーのみなさまからの期待と信頼に応えていきます。

<資産形成と保障のハイブリッドツミタス>の特長
1.安定した資産形成が可能
・保険料払込期間満了後の解約返戻金・戻り率が申込時に確定します*1。

・将来に向けた資産形成に重点を置いた商品設計とすることで、効率的な積み立てが可能です。

2.将来の不安にしっかり備える
・介護と死亡のリスクに同時に備えられます。

・加入時ではなく、自分に必要な保障を将来選択することが可能です。

3.健康状態や職業に関する告知が不要
・健康状態に不安がある方でも安心して資産形成にお役立ていただけます*2。

*1.コース変更した場合は、変更したコースの種類に応じて解約返戻金が計算されます。

*2.今までに公的介護保険制度にもとづく要支援・要介護の認定を受けたことがある、または、申請中である場合は、お申込みいただけません。

以上です。

↑3月末に撮影したソメイヨシノ。